夢解釈24、「城に潜入」

「主体性を脅かす内的な側面に対して、どのようなペルソナで接すればよいのか?」
という心の働きがモチーフとなった夢

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ミルトン様
31才 男性 会社員 既婚 二人暮らし
タイトル/「城に潜入」

【 夢の内容 】
私は時代劇の世界にいて将軍に謁見しました。
将軍はなぜか暴れん坊将軍の松平健でした。
将軍は悪政をはたらいているらしく私は夜中お城に潜入を試みました。
何かを取りに行く、暴きに行くというような目的でした。

お城は城壁も堀もなく平地に石垣があって上に天守閣がありました。
下の石垣部分に入口があり、扉はなく全開放でした。
先にそこから侵入していった忍びの人はスライムに襲われて飲み込まれてしまいました。
ここでのスライムはドラクエのスライムではなく、アメーバみたいなドロドロした不定形の物体が飛びかかってくるものでした。
手をこまねいていると犬やら猫やらが出入りしていたのですが、犬、猫はスライムには襲われていませんでした。
人間だけを襲うようでした。

私は触れたら動物に変身できる術が使えるようで、身体能力にすぐれた猫になろうと思って、猫を捕まえて猫になって城に入りました。
猫になって入るとスライムは襲ってきませんでした。
猫になると身体が小さくなって目線が低くなって視界がセピア色になって、狭いところに入ったりジャンプしたり本当に猫になった感覚がリアルでした。
奥に進むと時代劇のはずなのに近代的な軍事施設になってました。
今度はシェパードみたいな犬が出てきて吠えられたのでその犬に変身して進みました。
行き着いたさきは服が散乱している部屋で現代のTシャツとかパーカーとかカジュアルな服と軍の制服みたいな服が散らかっていて、動物でいるよりは人間に戻ってここの服を着て奥へ進もうと思って私は人間に戻り、中でも肩章や勲章のついた地位の高そうな制服をきて服の散らかっている部屋から出て、そこの兵士に出くわしたが怪しまれなかった記憶もありました。
覚えているのはここまでで、目的の場所に着いたのか、そこには誰が居てなにがあってどうしたのかは覚えていません。
⇒「城に潜入」無料ワンポイントは、bbs716


ミルトン様

無料ワンポイント掲示板で行なった夢解釈、
「今は忘れ去られていて過去に栄えていた側面」として、独身のときは我が強くて見栄っ張りで根拠のない自信に満ちていた側面がありました。

鈴木めいや

ミルトン様、ご依頼を頂きましてありがとうございます。鈴木めいやです。
今回、送って頂いた「城に潜入」の夢は、広い意味で言うと、「危険で未知なる無意識のなかを探索することにより、最後には心の大切な要素を手に入れる」というテーマを持っています。
この夢が、全人類に普遍的で元型的な文脈を持っていると感じられる理由は、このようなテーマは、世界中の昔話や神話のなかにもよく見られるからです。
例えば、「ヘンゼルとグレーテル」というグリム童話では、幼い兄弟が森に迷い、お菓子の家に住む恐ろしい魔女と対決することにより、自分の家にたくさんの真珠や宝石を持ち帰ることに成功します。
「三枚の鳥の羽」というグリム童話では、王様の息子の3兄弟のなかでも、もっぱらでくの坊と呼ばれていた末っ子が、城の地下に下りていくことで、そのお城全体に欠けていた女性的な要素を持ち帰り、王様の後継者に選ばれ、立派に国を治めることになります。 このように、

1) 無意識に潜入する。
〔ヘンゼルとグレーテルでは森に迷い込む場面〕
〔三枚の鳥の羽では地下に下りていく場面〕
〔今回の夢では、深夜の城に潜入する場面〕

2) 危険な無意識の側面と対峙する。
〔ヘンゼルとグレーテルでは森に迷い込む場面〕
〔三枚の鳥の羽ではヒキガエルと対峙する場面〕
〔今回の夢では、スライムの場面〕

3) 心の大切な要素を手に入れる。
〔ヘンゼルとグレーテルでは家に宝石などを持ち帰る場面〕
〔三枚の鳥の羽では王の後継者に選ばれる場面〕
〔今回の夢では、制服を手に入れて着る場面〕

というテーマを持つと考えられるお話は、世界中にあり、探せばたくさん見つかるかと思います。

今回の、「お城に潜入」の夢も、広い意味では、これらと似たようなテーマを持っていると考えられ、この夢では、「深夜のお城」という無意識の危険な心の側面に潜入することにより、「肩章や勲章のついた地位の高そうな制服」を手に入れます。
この制服は、おそらく、内的な何らかの側面に対応するためのペルソナ(適応のための仮面)をあらわしていて、その内的な何らかの側面とは、基本的に、主体性を脅かすような、否定的なものと思われます。そしてそれは、もしかしたら、魂(ゼーレ)に近いイメージかも知れません。

もう少し詳しく解釈するために、いくつか質問させて頂いても宜しいでしょうか?

質問1)
この夢は、1〜2か月前くらい前にみた夢とのことですが、そのころは、結婚しておりましたでしょうか?
また、「独身のときは我が強くて見栄っ張りで根拠のない自信に満ちていた側面」があったとのことですが、現在は、そのような側面をどのように考えておりますでしょうか?

ミルトン様

結婚はしています。
現在は根拠のない自信というよりむしろ自信がない側面が強いです。
我が出ることはありますが通常は自分から行動、決断するのは苦手で自分で決められない側面があります。

鈴木めいや

質問2)
この夢をみた時期の、外的な対人関係についてお聞きしたいのですが、それについてなにか思うことはおありでしたでしょうか?

ミルトン様

職場での対人関係は何事もなくです。
夫婦関係はいいときもあれば複雑なこともあり。

鈴木めいや

質問3)
夢の中の、「将軍である松平健」は、おそらく、王国の中心(つまり心の中心)にある富や権力、社会的な成功者、威厳を持つ父性的なもの、というニュアンスを持つ心像ではないかと思われますが、将軍や松平健を思い浮かべたときに、どのようなことを連想なさるでしょうか?

ミルトン様

近いと思います。時代劇の「暴れん坊将軍」その中での将軍吉宗のイメージ。
めいやさんもテレビで見たことがあればわかるかもしれませんが、強くて人徳のあるいい殿様のような。

鈴木めいや

ご回答ありがとうございました。
まず、夢の中の「お城」の象徴性についてですが、お城は、堅固な建物ということから、固く複雑な感情や観念の複合体をあらわし、それも、お城は日本の歴史上栄えたもの、過去に繁栄した建物ということから、個人的な過去に栄えていた要素(何らかの感情や観念が複雑に絡み合って一つの固い塊のようになっている複合体)をあらわしているものと思われます。
これは、かつて持っていたという、
「独身のときは我が強くて見栄っ張りで根拠のない自信に満ちていた側面」
とも関係がありそうです。
その感情や観念の複合体の中心を担うのは、「松平健の姿をした将軍」という心像で表現するのが一番ピッタリな、気高い心の要素であり、富や権力、社会的な成功者、威厳を持つ父性的なもの、強くて人徳のあるものといったイメージを含んでいると思われます。
また、お城はご本人のアイデンティティや主体性を脅かすものから守ろうとする働き、というニュアンスをもあるのかも知れません。
そしてそこは、
「下の石垣部分に入口があり、扉はなく全開放でした」
とのことですので、あまり閉鎖的な状況ではなく開放的で、そのお城で表現されている心の側面は、いつでも様々な要素が出入りすることが可能です。
このことは〜

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