夢解釈09、「立ち入り禁止の地下」の2ページ目

「人類の普遍的な心の構造」を
あらわした夢

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ミルトン様
31才 男性 会社員 既婚 二人暮らし

タイトル/「立ち入り禁止の地下」

例えば、何かの動物が歩み寄ってきたとき、Aさんは、「この動物はどのような国でどのように改良され、種類や習性はどうなっているのだろうか?」と考えます。Aさんはそのような時だけでなく、外界の適応するために、主にこのように思考を働かせることが意識活動の中心となっているとすると、その場合、Aさんの主機能は「思考」となるので、断面図の(1)は思考が入ります。
すると、その劣等機能は必然的に“感情機能”となるので、断面図の(4)は感情となります。

また、Bさんの場合は、その足元に何か動物が歩み寄ってきたとき、まず初めに、「その動物の毛並みや肌触りの感触は気持ちいいかどうか、その動物は綺麗か汚いか?」という意識が主に働きます。
Bさんはそのようなときだけではなく、外界の現実に適応するためにはそのような感覚機能が中心に働くので、Bさんは感覚タイプの人となり、その場合は、図の(1)は感覚となり、劣等機能は、その正反対に位置する直感になるので、図の(4)は、直感機能となります。
思考と感情、あるいは感覚と直感はお互いに打ち消しあう関係にあるので、この二つを同時に機能させることは出来ず、一方が意識に上ればその反対の機能は必ず無意識下に消えていくという関係にあります。
なので、[思考-感情・感覚-直感]というように示すことができます。

わたし達の適応機能は、職業でいうと、官僚や政治家などは思考機能が主体となりやすく、工員や技術者は感覚機能が、教育者や福祉関係者は感情機能が、芸術家や作家、芸能関係者などは、直感機能が外界に適応するための優越機能となりやすいのです。
あなたの場合は、おそらく感覚が主機能で、次が思考機能ではないかと私は考えているので、今回の図では、球体の一番表面である(1)が感覚、その次が思考、感情、直感という順番に並ばせて頂きました。

数字が若く、球体の表面にくればくるほど外界との適応に関係があり、その機能は分化され、発達していて、自分の思うようにコントロールすることが可能な機能となります。
反対に、球体の中に向かうほど、自分の意志では思うようにコントロールできず、その人にとって厄介で劣等な機能となります。
そして、この(1)〜(4)までが、外界に適応するための外的な心の領域となります。

さて、次からは球体のさらに内部に向かい、(5)〜(8)までは内的な心の領域です。
すると、まず初めに目に付くのが、「記憶」です。次の、6番目の層は、「各機能の主観的構成要素」の領域があり、そして、7番目の層は、「興奮」です。
ここまで深い心の層にくると、もう、自分の思うようなコントロールはまったく不可能となり、もし、この領域が活性化してしまうと、わたし達はその内容を、鉄のごとき両手で強引に押さえつけるしかありません。もしそうでなければ、興奮の奴隷となってしまう他ないのです。
わたし達は、なにか理不尽な想いをして、この層が活性化してしまったとき、我を保てるかどうかは理性の力にかかっています。

そして、心のさらに深い部分、図の(8)は、ユング博士が「侵入」と呼ぶ領域で、もしこの領域が意識内に侵入してしまうと、もうどうしようもありません。それも一時的ならいいのですが、もし長く続くようであれば病的な様相を呈してしまいます。
例えば、だれの目から見ても温和で、人が良く、礼儀正しい人が、何かの事件の被害者となってしまったとき、彼は加害者に対して、「絶対に許さなねぇ、ぶっ殺してやる」と言ったとします。彼はまるで人が変わったようになってしまい、実際に彼は、想像の中では、「ぶっ殺している」のです。
これは、激しい情動と共に、「ぶっ殺している」というイメージが、意識領域に侵入してきた結果で、わたし達は、この「侵入」に関しては、いっさいコントロールすることは出来ず、この心の層は、わたし達の精神にとってはとても危険な領域です。
そして、さらに球体の中心部に入り、断面図の(9)は、個人的無意識と呼ばれ、ここはわたし達にとっては全くの謎の領域です。そこは暗闇に包まれ、認識は不可能で、ここでの出来事や内容は、夢などを解釈して僅かながらに憶測することができる程度です。基本的に、その内容は、憶測したり仮説を立てたりと言ったことができる程度で、実際のところはなにも分かりません。もし分かったことがあれば、その時点で無意識ではなくなり意識となります。
さらに、ユング博士は普遍的無意識という仮説概念を立てて、そこでは、人類の気の遠くなるような長い歴史があります。
例えば、わたし達の身体は、母親の母胎にいるときは魚類のような姿をしていて尻尾があります。そこから爬虫類のような姿に成長し、やがて生まれると、そのときの赤ちゃんはまるでおサルさんのような顔をしています。
これは、わたし達の身体が形成さられるとき、生物学的な進化の歴史をそのまま辿ってきていることを意味しているのですが、ユング博士は、そのような進化の歴史はわたし達の身体だけではなく、心の奥深く(無意識)にも、ちゃんと長い尾を引いていると考えました。この領域が、人間の最も深い心の要素です。

このように、ユング博士は、わたし達の精神を断層的に考えました。

少し前置きが長くなってしまいましたが、今回送っていただいた「立ち入り禁止の地下」の夢を、この心のモデルと照らし合わせて解釈すると、それなりの説明がつくのではないかと思います。
まずこの夢は、大きなスーパーから始まって、そこでは多くの人々で混み合っています。
スーパーは、お金さえあれば何でも手に入り、あらゆる物事を自分の思うようにコントロールできる場所ということから、既に分化・発達している適応機能を、自分のコントロール下にある機能を思う存分使うことができる外的な世界をあらわしているのです。

すると、あなたはそのスーパーの地下の駐車場へ降りていきます。当たり前ですが駐車場は車が置いてある場所です。
夢の中の車は、あなたの心のエネルギーをあらわしていて、あなたは、この夢を見たときには、もう現実に免許書を持っていたとのことですので、あなたにとっての“自動車”は、自分の思い通りにコントロールできる分化した心のエネルギーを意味しています。つまり、心理学的には“感覚”という主機能のエネルギーを象徴していると思われます。

ユング博士の心のモデルでは、心の内部に下がれば下がるほど、コントロールの利かない領域となっていきますので、この夢が示している通り、地下に降りていくと、自動車(つまり、コントロール可能な意識のエネルギー)がないのです。

そして、注目すべきは、地下3階までは普通の駐車場であるということです。なぜ、自動車の置かれている駐車場は、地下の3階までだったのでしょうか?
それは、意識活動の第三の機能までは(あなたの場合、おそらく感覚、思考、感情の三つまでは)コントロールが可能なので、地下3階まで、コントロール可能な車がある場所(つまり駐車場)として表現されてるものと考えられます。
そして、第四の機能は、劣等機能といって、わたし達にとっては思うようにコントロールの利かない、気難しい機能です。
わたし達にとって、第四の機能がいかに劣等であるかは、例えば、思考が優位である科学者や官僚に泣いている子供を抱かせてみれば分かります。
そのような時、その人は自分の感情をコントロールして「大丈夫だよ」と慰めなければなりませんが、科学者や官僚などの思考タイプはの人にとっては、感情はコントロールの利かない劣等な機能なので、子供の慰め方ひとつ分からず、困り果ててイライラしてしまうのです。
これは、官僚や科学者といった思考タイプにとって、自分の感情は厄介な第四の機能だから起こる事実なのです。

例えば、芸術家や芸能人などの〜

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