心理学事典「セルフ」

  
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心理学事典「セルフ」


セルフの元型は、夢の中では、中庭や丸い噴水、丸い花壇、あるいは指輪などの円形状の物や、マンダラや雪の結晶などのバランスのとれた模様、あるいは崇高な人物やあらゆる自然物などによってあらわされる場合があります。

個人の夢を何年にもわたって長期のあいだ、細部に至るまで注意深く観察していくと、その夢の内容は何らかのパターンに従いながら産出されているように見えることがあります。つまり、ある定まった内容が微妙に表現を変えながらあらわれ続けたかと思うと消えうせたり、それと似たようなモチーフの夢がまたあらわれたり、あるいは、全く同じ景色を何回も続けてみたりする場合もあります。
そして、何年分もの夢を全体的に見るならば、同じようなモチーフの心像が徐々に変化しながら表現されていることに気がついたりします。

夢は、象徴についての知識がない人が個々としてみるのなら、「何の規則性も無い支離滅裂な像に過ぎないとい」うことになりがちですが、夢を世界中の神話や昔話が示している象徴についての知識を持つ人が、シリーズとして見るのなら、長期にわたる夢のパターンには何らかの規則性を持っていることを見出すはずです。

そしてそこには、その規則性を与える組織化されている何らかの働きがあると仮定することが出来ます。その心の中心にある何らかのシステムは、心の成長を促すと思わせるようなものであり、夢のパターンを作り出す原水のようなものであります。

その中心的な働きを、"セルフ"の元型と呼びます。

セルフの元型が活性化されると、心全体の調和がはかられ、不安定であったりバランスの悪い心の状態のバランスがはかられて心の健康に繋がります。あるいは、非常に不安定で壊れやすいような緊迫した心の状態に対して無意識はセルフのイメージを意識に送り、必死になってバランスを保とうとしている場合もあります。

セルフの元型は、夢の中では、中庭や丸い噴水、丸い花壇、あるいは指輪などの円形のものや、マンダラや雪の結晶などのバランスのとれた模様、あるいは崇高な人物やあらゆる自然物などによってあらわされる場合があります。



睡眠時の「夢」のメカニズム