夢判断37「赤ちゃんになった母」

  
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赤ちゃんになった母



pena様
51歳 女性 看護師 産業カウンセラー
タイトル/「赤ちゃんになった母」

【 夢の内容 】
古い温泉宿の廊下を通り、露天風呂に夫と娘と私で入っていた。
廊下を歩き、お風呂に行く間に、障子の開いたいくつもの部屋には多くの好色そうな老男女が布団に入っているのが見えた。
露天風呂は、よくあるゆったりとした形状ではなく水路のようで流れていた。(野沢菜を洗うくらい大きさ)
私を呼ぶ声がしたので、振り向くと高齢の母が飛んでいるように来て、やってくる姿を見て、娘は、
「おばあちゃん天使の輪があるよ」
といった。
輪は光っていたがCDのような形で、穴は小さかった。
「あんたに頼みがある」
と夫の背中に座ったかと思うとみるみる赤ん坊になり、私の腕の中に入って消えてしまった。
悲しくて涙は出てきたが、開放した安心した気持ちで目が覚めた。


こんばんは
先日無料診断をお願いいたしましたpenaと申します。
改めて、同じ夢についてしっかりした診断をお願いしたくご連絡しました。

・自分なりの解釈
*旅館内の何組もの男女を通り過ぎた……
数々の理屈や感情の果て(今までのいろいろな考え方を超えて)
*夫の背中に乗る母については。
理屈ではなくなど断片的に感じていました。
「母性的な意識を待ちなさい」というのが具体的にどういうことなのか考えてみたくなり診断をお願いすることにしました。

・追記
母には馬鹿だと言われて、大きくなりました。
中高生の頃には、仕事から帰宅したヒステリックな母のはけ口でした。
結婚後、近くに暮らしていた母に、私の子ども二人の世話をお願いしたこともあります。
その母は、私の母の時と違い楽しそうにしていました。
3年前、一人暮らしをしていた母が骨折したのを機に、一緒に暮らし始めました。

鈴木めいや

pena様、メールを頂きましてありがとうございます。
鈴木めいやです。

早速ですが、お会計の確認が済みましたので、今回ご依頼を頂きました「赤ちゃんになった母」の夢解釈をはじめたいと思います。

基本的な部分での大ざっぱな解釈は、無料の掲示板にある通りですが、もう少し詳しく解釈するために、いくつか質問させて頂いてもよろしいでしょうか?
無理せずお答え頂ける範囲内で結構です。

「中高生の頃には、仕事から帰宅したヒステリックな母のはけ口でした」

とのことですが、このような状況はもしかすると、あなたは実在の母に対して、心の表面上(意識)にわき上がる否定的な気持ちと、心の奥にある大切に思う気持ちや尊敬などの肯定的な気持ちのアンビバレンツのような心境になりやい状況があったのではないでしょうか?

夢の中のCDのような光の輪は、そのような経験を通して生じてきた、母に対する複雑で強烈な感情群や様々な観念の集合体と関係しているように感じられます。
もう少し簡単な言い方をしてしまうと、母という心像は、あまりにもまぶしい存在である、ということが、夢の中では光の輪として表現されたのかも知れません。

夢の中の母親は、そのように心の奥に鬱積していると思われる実在の母親のイメージでもあると思われますが、それと同時に、あなた自身が持っている「母親のような性格の側面」が表現された心像でもあるかと思われます。

いずれにしてもこの夢の解釈は、そもそも母という心像とはなにか?ということがキーポイントとなりそうですね。

そこで、もしも実在の母親を知らない人に、その性格を聞かれたとき、あなたは母のことをどのような性格の人だと説明なさるでしょうか?

pena様

普段、母、夫、娘をどんな性格かと言葉を使って考えたことはありませんでした。
よろしくお願いします。
答え1)
昔のことをよく覚えていて、計算が得意。家事が好きではなく、片付け物や整理が上手ではないと思う。けれども、ぬいぐるみ作りなどの手芸は好きで、味のある物を作る。また、人付き合いが苦手で、批判されるのが怖いのか途中で会話をやめて曖昧にしてしまう事も多くある。

母が一人暮らしの頃には、「○○あるから取りにおいで」と言われたり、現在は買い物を頼まれたりすると、そのこと自体は全く大したことではないと思っているし、「いつでもいいんだよ」、「ついでがあったら」と言われると、なおさら、とても急がされている気持ちになり、嫌な感情や怒りが湧いてきます。
母と直接接していないときは、大切に思っていることも多く、優しくできないことを反省もします。
そのどっちつかずの気持ちにいらいらすることは多いと思います。

いずれにしてもこの夢の解釈は、そもそも母という心像とはなにか?ということがキーポイントとなりそうですね。

母という心像というのは、平たく言うと、私が持っている母親としての理想のイメージですか? 実の母のイメージですか?

鈴木めいや

そのふたつの両方をあわせ持っていると考えられます。
今回の場合、夢のなかの母親は、分析心理学でいう元型的な太母の心像(先天的に生まれつき備わっている太母のイメージ)でもありますが、それと同時に、連想に書いて頂いた通りの実際の母親のイメージでもあると考えられます。
今回の夢のテーマは、母親に対しての個人的な心の側面に重点が置かれているように見受けられますが、その前提には、生まれつき備わっている普遍的な太母のイメージがあると考えられます。

質問2)
*旅館内の何組もの男女を通り過ぎた……
数々の理屈や感情の果て(今までのいろいろな考え方を超えて)
というご本人の解釈はまったく妥当だと感じられます。
と言うのは、心理学では基本的に、夢の中の登場人物は、その夢を見たご本人が持っている何らかの性格の要素と考えられており、旅館内を通り過ぎていった男女は、あなた自身が持っている理屈っぽい性格の要素であったり、様々な感情群が人格化された心像である可能性を考えることができるからです。

旅館や温泉を思い浮かべたとき、あなたはどのような連想が働くでしょうか?
漠然とした印象でも具体的な思い出でも結構ですので、「旅館」「温泉」といえば?で浮かぶものを出来るだけ多く書きとめて頂けますでしょうか?

pena様

答え2)
「旅館」と「温泉」重複することが多いのでまとめます。
家族、仲睦まじい、静養、くつろげる、休日、非日常、のんびり、心遣い、おいしい、満腹、自然、下駄、日本家屋、のれん、林道、紅葉、川のせせらぎ、新緑、元気が出る、畳の部屋、長い廊下、回廊、大きなそろばん、おかみさん、小さないけばな、文庫本、うちわ、洗い桶、たぬきや狐の剥製、湯ノ花、木のふた、たまご などです。

結婚当初から温泉とドライブが好きで、かなりの回数行きました。子どもたちの成長ととも密接です。「あれはあそこに行った時だから……」と記憶をたどるメジャーのようなものにもなっています。

鈴木めいや

質問3)
実在の「旦那様」と「娘さん」を知らない人に、その性格を聞かれたときに、どのように説明なさるでしょうか?

pena様

答え3)
「旦那」
考え方や人間性はバランスがとれ、信頼できる。説明が長く、しつこい。柔軟に人に合わせようとはせず、「わからせてやらないと気がすまない」と怒り、困ることもある。多趣味で、理論的な思考や研究熱心さを尊敬している。
「娘」
努力家。寂しがり。失敗しないように準備をする。失敗しても、時間をかけて克服する。おしゃれ。仏頂面だけれど思いやりがある。堅実。

鈴木めいや

質問4)
今回の夢には、「夫の背中に座った」という一文があるのですが、これは、夫は横になって寝ているような状態だったということでしょうか?
それとも、立っていた夫の背中に座ったということでしょうか?

pena様

答え4)
前者です。夫は浴槽のふちに手をかけて浮いていました。

鈴木めいや

質問5)
母親(娘から見ておばあちゃん)が飛んできたのは、旅館の廊下だったでしょうか?

pena様

答え5)
廊下ではないけれど。隣接した砂地の庭からでした。

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