心理学事典「コンプレックス」

  
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心理学事典「コンプレックス」


複数の複雑に絡み合ったイメージや観念、感情群の複合体のこと。あるいは、主体性を脅かすもの。

コンプレックスは、ユング博士が言語連想検査を通して設定した概念。
最初にコンプレックスと劣等感を結びつけて考えたのはユング博士であり、広く一般では、「劣等感」という意味合いで使われています。

ですが通常、分析心理学では、コンプレックスは無意識の中であまり意識されていない心的内容の複合体であり、複雑に絡み合った感情群の塊のようになっている要素のことを言います。
どちらかと言えば自我の働きを乱すような否定的な色合いを持ちますが、心を働かせるための肯定的なエネルギーの源のようなものでもあり、それらの個人的無意識によるコンプレックスは、集合無意識の元型と繋がりを持っています。

また、コンプレックスは元型という無意識下のものが、個人の心に姿をあらわすための手段でもあります。


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