心理学事典「元型archetype」

  
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心理学事典「元型」


心の中で受け継がれ、本能とかかわる行動などを構造化するための型のこと。
人間に自然に備わっている基本的な能力で、行動や思考、感情のパターンを内面から作り出す能力のことです。

例えば、渡り鳥はだれに教わるわけでもなく、海を越えて、飛ぶ方向を間違えることなく、ちゃんと目的地の国にたどり着くことができます。
それはほとんど遺伝的に生まれつき持ち備えた行動で、渡り鳥の行動パターンは本能によって決まっていますが、これは人間の元型の場合も似たようなことが言えます。

ユング博士は各国にあるたくさんの昔話や夢、患者が見た幻覚などを調べると、そこには幾つかの基本的な行動パターンがあることに気付きました。それは、人種や時代に関係なく、人類普遍の行動パターンで、その物語を構築する表象可能性として元型という仮説概念を考えました。

元型は生命力に満ちた色濃いイメージによって彩られています。

また、元型は数多く存在すると考えられますが、ユング博士が上げている代表的な元型には、
セルフ」「アニマアニムス」「シャドウ」「ペルソナ」「グレードマザー
などがあります。


元型の説明


睡眠時の「夢」のメカニズム