夢判断18「メアリーの執刀医」

  
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メアリーの執刀医



みよし様
36歳 女性 既婚

タイトル/「メアリーの執刀医」

いつも大変お世話になっております。
しばらく夢解釈していただきお蔭様で自力で何となく夢の意味が掴めることが増えてきたのですが、最近意味の良く判らない、それでいて印象の強い夢を見ました。

【 夢の内容 】
私はどこかで何かの用事を済ませて、比較的広い部屋に入っていったところあたりから鮮明に覚えております。
その部屋は、私は病棟の多目的室(小セミナー室)と思っていたようなのですが、ちょうど学校の教室くらいの広さでした。
建物の3階で、東に出入り口があり、北側と南側の両側に窓のある、比較的明るい部屋でした。
小学校高学年頃の教室に似ているようでもあり、高校の教室に似ているようでもありました。

そこで、手術が行われていました。
手術台くらいの大きさのテーブルが、部屋の南寄りに置かれており、哀れな患者は頭が西側になる向きに寝かされていました。
そのテーブルはどうやら机を寄せ集めたもののようでした。
周りに女性ばかりの人だかりができており、よく見えないので私は患者の頭側に回って執刀医に声をかけ、術野を覗き込みました。
野次馬は後じさり、私はおぞましい光景を目にしました。
内臓は取り去られ、体幹はがらんとしていました。
血管系のみ綺麗に残してあり、執刀医が上半身を少し持ち上げると、ずるりと引き出されて来ました。
それは脈打っているようでしたので、患者はまだ生きているようだと思いました。
呼吸管理はどうしているのだろうと思い頭部を探すと、首から上が切り取られてなくなっていました。
私は心に衝撃を覚えました。

執刀医は私の高校の同級生でした。
彼女は、あとで全てつなぎ合わせて元通りにするつもりのようでしたが、そんなことできっこないと私は思いました。
私はやっとのことで「こんな大きな手術は、手術室でやらないと・・・」と言いましたが、無視されました。
患者は癌であったらしく、白人かハーフかの若い女性で、メアリーという名前だと知りました。
どこからともなく、患者のスナップ写真が出てきました。
ブロンドの可愛らしい女性でした。
こんなチャーミングな人であったのであれば、尚更遺族の怒りはすさまじいに違いない、と思いました。

部屋を出たところには、階段の踊り場がありました。
そこの掲示板を見ていると、ちょうどこの手術が行われている時間帯に、その場所で彼女を講師として「スカーフの巻き方講座」なるものが行われる予定であったと知りました。
それが一体どうしてこんなことになってしまったのだろう、と思いました。

私の上司の医師であるらしい男性たちがやってきて、そのうちの一人が私に「今までどうしていた?」と訊ねました。
私は、バイトに行っていて、戻るとこのような事態になっていた、と答えました。
さらに彼は、私の背後にいた、先程手術を見ていた野次馬の一人であったらしい私より少し年長の女性医師に「どうしてあんなの放っていたんだ!」と詰問しました。
彼女はうなだれて答えませんでした。
答えられまい、と私は思いました。
ただし、彼女を責めても仕方がないような気もしていました。

部屋に戻ると、執刀していた同級生が一人で幾つもの大きな箱をカートに積んで運ぼうとしているところでした。
「どこに行くの?」と聞くと、目を合わさず素っ気無く「手術室」と答えました。
それで、その箱の中に患者(というか、死体)が詰められているのだと知りました。
今更遅い、と愕然としたところで夢が終わりました。


みよし様

女性の登場人物が多く、手術を受けている人物も女性であるところから、女性性に関する何らかの変化を意味するのだろうかという気がしますが、それ以上はよくわかりません。

夢で執刀していた高校の同級生は、上っ面の愛想良さの向こうに気難しさが見え隠れするような、エキセントリックな印象の人でした。
あまり親しい訳ではなかったのですが、少女マンガを沢山持っていたのでよく借りたのを覚えています。
彼女は同人誌(いわゆる「やおい」)をよく読んでいたようです。貸してくれたのは「普通」のマンガばかりでしたが。
あと、彼女がピアノを弾くのを聴いたとき、とても上手いので「音楽科に行くの?」と聞くと、「ピアノは親に無理やりやらされただけだから、行かない。ピアノは大嫌い!」と吐き捨てるように言い、勿体無いなあと思ったのをよく覚えています。
高校卒業後の彼女の進路を私は知らないのですが、医学部のない大学に進学したはずなので少なくとも医師ではないと思います。何故執刀医として夢が彼女を選んだのかはよくわかりませんが、夢の中でも彼女が医療の素人であることは意識されていたような気もします。

以上です。どうか宜しくお願いいたします。

鈴木めいや

みよし様。
夢と解釈のサイト、鈴木めいやです。

この夢は、一言で解釈すると、あなたが学生時代の頃に置き忘れてきた何らかの心の要素(その執刀医や患者であらわされている何らかの要素)が、今になって再び活性化され、手術をして直し、再び機能させようとしている、という心の描写が動機(モチーフ)となっていると感じられます。
というのは、バイトは基本的に、若い頃によくする仕事であり、高校の頃の同級生は、あなたの無意識下にある、そのよう性格の側面(人生で生かしきれていない影の側面)であると同時に、その頃の漠然とした性質をも持ち合わせているはずだからです。
もう少し詳しく解釈するために、幾つか質問をさせて頂いてもよろしいでしょうか?

質問1)
高校時代を思い浮かべたときの連想を尋ねたいのですが、その頃のご本人は、どのような学生でしたでしょうか? その頃の生活を一言でまとめると、どのような印象がおありでしょうか?

みよし様

夢の中に出てきた友人は、確か高2で同じクラスだったのですが、その頃私は、勉強したり本を読んだりただ考えに耽ったりしながら自分のやりたいことを模索しているような生徒でした。

鈴木めいや

質問2)
覚えている範囲で結構ですが、夢の中の、寄せ集めた机とは、学生時代に実際に使っていた机と同じでしたでしょうか?

みよし様

そうだったと思います。 あまりはっきりはしないのですが・・・執刀医が患者の腕を引っ張って上体を持ち上げたときに机が一部動いて、上体についてきたような気がしたので、そのような印象があります。

鈴木めいや

質問3)
執刀医である高校時代の同級生と、メアリーについてですが、送って頂いた内容の他に、何か連想することはおありでしょうか?

みよし様

高校の同級生ですが、キャンキャンうるさいような喋り方があまり好きではなかったのを思い出しました。メアリーのスナップ写真ですが、上体を前に傾けて椅子に腰掛け、肘をついて手は顎の下で、小首を傾げるようにして微笑んでいました。柔和な笑顔だった印象があります。

鈴木めいや

質問4)
夢の中で、「私は、バイトに行っていて、戻るとこのような事態になっていた、と答えました」とあります。このことはもしかしたら、覚えていない初めの場面と関係があるのかも知れません。覚えている範囲で結構ですが、そのバイトとは、どのような内容のバイトであったか覚えているでしょうか?
また、実際にそれと似たバイトをしたことはおありでしょうか?

みよし様

夢の中の「バイト」に関してですが、これは説明不足でして大変申し訳ありません。
我々の業種の「医師バイト」です。現実に私は週1程度、非常勤医師として外来診療をしています。
夢の中のバイトも、はっきりは覚えていないのですが外来だった気がします。他の建物の似たような部屋(東に出入り口、南北に窓、ただし1階だった気がします)で患者さんらしき人と話をしていたような覚えがあります。

鈴木めいや

質問5)
スカーフは、基本的に胸元や首、頭などを保護し着飾るものであり、ファッションとしての要素が強いと思いますので、夢の中のそれは、やはり、自分をオシャレに見せるための表向きの顔(ペルソナ)ということになると思います。
ですがその他に、スカーフを思い浮かべたときの連想などはおありでしょうか?個人的には、スカーフとはどのようなものなのでしょう?

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