夢判断06「陸橋の向こうの交通事故」p2

  
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陸橋の向こうの交通事故



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PP様
40歳 男性 会社員

タイトル/「陸橋の向こうの交通事故」

失礼になってしまったら申し訳ないのですが、もし、現実に希望している仕事をはずされたことをいまだに受け入れておらずに、いまだに根に持っていとしたら、その人格(シャドウの心像)は死ぬことなく、元気に自分の正当性を主張していたのかも知れません。
彼の死は、これから育つかも知れなかった何らかの人格の終わりを象徴していて、夢の中では死と再生はふたつでワンセットとしてあらわれる事が多いので、象徴的な死は、再生や生まれ変わりといったニュアンスのものを示唆しています。
古い可能性は死ぬからこそ、新しい可能性が生まれるわけです。
このことから、この夢は、心の肯定的な描写をあらわしていると思います。
さて、これまでの全体の心の描写をまとめてみると、

1)社会的な善悪を自分に問いかける。〔夢の中の、警察等の手続きをする〕
すると↓

2)自我が受動的な状態になる。〔夢の中の、タクシーに乗る〕
すると↓

3)現実的・精神的に新たな段階へと進展する。〔夢の中の、陸橋をわたる〕
すると↓

4)シャドウの死。またダメージを受ける。〔夢の中の、自殺。頭にケガをしている人がいる〕
すると↓

5)自分の意識領域へと戻っていく。〔夢の中の、家に向かう〕

という描写を読み取れるかと思います。

このように解釈させていただきましたが、いかがでしょうか?

PP様

鈴木めいや 様
早速、解釈を与えていただきありがとうございました。
やはり、私の夢は自分が感じたように、現在の状況を表しているものなんですね。
いささか単純すぎるきらいがあるのでしょうか。。汗
いずれにせよ、普通に解釈してよいことを聞けて、まずは安心しました。
最初に手続きをしたところが警察かどうか定かではないのですが、そこに着目はしていなかったので盲点でした。なるほど、分社化など会社の手続きという事務的な問題が有るのかもしれません。
又、死人が自分のシャドウというのは気づいていなかったため、なるほどという感じでした。

1)-4)

の部分は、赤裸々に解釈していただき、うなずくことばかりです。

5)自分の意識領域へと戻っていく。〔夢の中の、家に向かう〕

には質問があります。
意識領域というのはどんな状況のことをさしていますでしょうか。
気になるのは、陸橋を降りた後のところで私はタクシーのいいなりにはならず、自分の行くべき道を運転手さんに指示して、左折して元に戻る形で家に向かっています。
しばらく行ったところで目が覚めました。家には着いてませんので完成とまでは至って
ないのですが。
夢解釈を前向きにとらえていただきましたが、もときた道ではないにせよ自分で選んだ道を選んで先がまだ見えてない状態で目が覚めているということが、自分自身が肯定的な夢ととらえきれない部分かもしれません。
現実の具体的な活動にあてはめると、転職活動や、会社に自分の状況を再度説明する等の行動かと思います。又恋愛関連との解釈もあるかと思います。
この辺に関しては補足的な解釈はございませんでしょうか?
状況としては最後は家に帰るという目的を達しておらず、現実の結論も同様暗中模索でもがいている部分があります。目下一番そこが気になるところではあるのですが。。。
現在までの状況としては、解釈をそこまでつまびらかにしていただけたことで、意識化されました。
ありがとうございます。
いずれにしても、分析してみるとおもしろいものですね。

鈴木めいや

返信、ありがとうございます。
鈴木めいやです。

さて、精神科医であり心理学者でもあるユング博士は、「無意識内の現実状況を、象徴形式(あるいは比喩によって)自発的に自己描写したものが夢である」としています。
夢を送っていただいたとき、[ご本人の解釈]の欄では、あなたは比喩による解釈がお出来になっていましたので、夢をちゃんと心理学的に考えることがお出来になる方なのだと思いました。

「自分の道を自分で指示して決定しないと思わぬ処に行かされるというたとえ。」

とのことですが、この解釈に出てくる“道”とは、明らかに人生の筋道のことであり、あなたのこの解釈は、夢の中の“道”が人生を象徴している、ということが前提となっている解釈なのです。
このように、夢の中の“道”は、人生の方向性を象徴することがよくあります。
すべての夢がそうだとはかぎませんが、基本的に、道の前方が未来を、後ろが過去を、右が男性性(つまり、意識、論理、合理、自立性、創造性、人工物など)、左が女性性(無意識性、身体性、感情、直感、非合理なものを理解する力、受身の姿勢、他人と関係を築く能力、自然なものなど)です。

「恋愛関連との解釈もあるかと思います。この辺に関しては補足的な解釈はございませんでしょうか?」

とのことですが、夢の中で、

「陸橋を降りた後のところで私はタクシーのいいなりにはならず、自分の行くべき道を運転手さんに指示して、左折して元に戻る形で家に向かっています。しばらく行ったところで目が覚めました。」

とのことですので、左は女性的な無意識性や自然性をあらわす男性にとっては内的な方向であり、不要になってしまった人格の死後、左折して女性的な方向に行くように運転手さんに指示しています。
なので、夢のラストは、恋愛モードのような精神状態をあらわしているという解釈ができないこともないとは思いますが、この夢が本質的に言おうとしていることは、人生の全体的な道筋なのです。
そして、比喩的に解釈すると、
「上り坂の激しい大きな陸橋のような人生の道を越えると、自分の中にいる、希望していた仕事をバリバリするはずであったサラリーマン風の男が死んだ。その後、今度はちゃんと運転手さんに指示して、(自分の道は自分で決めて)左という女性的な方向に向かって帰っていった」
となり、恋愛関係は、全体的な人生の道筋の、ほんの一つの要素でしかないように思われます。
この夢は、恋愛関係というよりも、あくまでもあなたの人生の道の全体性をあらわしているのだと考えたほうが常識的だと思います。
そして、

「最後は家に帰るという目的を達しておらず、現実の結論も同様暗中模索でもがいている部分があります。目下一番そこが気になるところではあるのですが。。。」

とのことですが、わたしが言いたいのは、暗中模索中で、“もがく”ということが、ちゃんとできているということなのです。
このことは、精神がしっかりと前を向いて前に進もうとしているという状態にあるということを示しています。
失礼になってしまったら申し訳ないのですが、もし、現実において希望の仕事に未練があり、夢の中でシャドウが死なずにいたら、心はフテ腐れてしまい、シャドウは、「なんで俺が死ななきゃならないんだ!俺は仕事の出来る立派な人格の要因だ!」と喚いており、精神は決して前に進もうとはせずにいたことでしょう。もしそうなら、人生はどんどん落ちぶれていってしまう危険があります。
そのような夢だとしたら、否定的な心の描写をあらわした夢となりますが、彼は自己主張をせずにちゃんと死んでいて(つまり、現実を受け入れていて)、自我はちゃんと前を向いて、“もがく”ということができています。
なので、これは、肯定的な心の描写をあらわした夢となるのです。 また、

1)-4)の部分は、赤裸々に解釈していただき、うなずくことばかりです。
>5)自分の意識領域へと戻っていく。〔夢の中の、家に向かう〕
には質問があります。
意識領域というのはどんな状況のことをさしていますでしょうか。

とのことですが、このことに関しては、あまり深く考えずに解釈してしまいましたが、通常、家の中や、自分の部屋というのは、その人の意識領域をあらわすことが多く、夢の中で、「タクシーの運転手に指示をして家に帰る」というのは、いつもの意識の状態に戻る、普段の自分自身に帰る、というニュアンスで解釈しました。
現在は、おそらく精神的に大変な時期だと思いますので、夢の中では、なんとか、いつもの自分らしい精神状態に帰ろうという心の働きが、「家に帰ろうとする」という夢になったのではないかと思ったのです。

「家につく前に目が覚めた」

というのは、あなたの解釈の通り、未だに暗中模索のような心境にあり、いつもの意識の状態に帰ることができずにいるということをあらわしていると考えていいと思いますが、大切なことは、精神が、後ろ向きになって不平不満を言っているような常態に陥っているのではなく、ちゃんと前に向かって進もうとしているということなのだと思います。

送信日時:2007年08月14日

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